ドラマ徳山大五郎、長沢菜々香の山形弁を東北人が解説してみた その6【ネタバレ注意】
こんばんは、徳山大五郎マン(part6)こと、だっし~です。
今回は第11話の方言を解説します!
過去の記事は下記リンクからご覧ください!
その1(1話)
その2(3話・4話)
その3(5話・6話・7話)
その4(8話・9話)
その5(10話)
今回はなーこ先生、迫真の演技があります!
それでは参りましょう!
1.11話の方言
その1
なーこ「ほれほれほれほれ、わらわら準備ばすっぺ」
字幕(さあさあ 急いで準備を始めよう)
米さん「ほらほらほら、準備を再開しよう」
ついに、字幕が登場しました。
この方言は前回に紹介したものですね。
「わらわら」=「さっさと」
です。
その2
なーこ「やちゃかね、ほだいおっかねくね、ね!」
字幕(やり直し、全然怖くない)
米さん「全然怖くない、やり直し」
最後の「ね!」のなーこ先生が推せるので75回はリピートして観てください。
「やちゃかね」は「役に立たない」という意味です。
「ほだい」は「そんなに」と言う意味。
どちらも個人的には馴染みのない方言ですね。山形や会津などの地域で使われているらしいですが...
直訳すると
「役立たず!あんま怖くない!ない!」 となります。
そして、次の方言に続きます。
小池「じゃあ、どないすればええねん?」
なーこ「もっと人間でねぇようにやっでみでけろ」
字幕(もっと人間じゃないみたいに やってみて)
米さん「もっと人間じゃないみたいに動いてみて」
関西弁と山形弁のコラボです。
このなーこの方言は、言葉も喋りもとっても自然でその辺のおばあちゃんが言ってそうなので吹きました。
でも、なーこの年でこんな喋り方している人はまぁいないですねw
その3
なーこ「おめぇゃおっかねぇ にしゃ(?)かと思っちゃけど、すくってくれっちゃのか。ほんにょおしょうしな」
字幕(おっかない人だと思ってたけど やる気になってくれたんだね 本当にありがとう)
米さん「訳さないけど、とにかく喜んでいる」
「おっかない」って一応方言なんですが、関東など東日本でよく使われる言葉なので方言と意識することはあまりないですね(字幕もおっかないのままだし)。
名古屋でも使っている人はいましたが、東北ほどではないかな?って思いました。
「おっかない」の境界線を調べてみたいですね。
「すくってくれっちゃのか」は「救ってくれたのか???」
詳細不明です。
「本当」を「ほんにょ」って言うの、推せますね(n回目)。
「ねじりほんにょ」みたい。
「おしょうしな」は、米沢市を中心とした置賜地域の方言、「ありがとう」という意味です。
盛岡弁のような奥ゆかしい感じの言葉ですね。
その4
なーこ「なしてほだなこと」
字幕(なんで そんなこと?)
ここで米さんから衝撃の言葉が...!?
そして次からなーこ先生、迫真の演技が始まります。
その5
なーこ「おらのロッカーさ徳山なげられっちゃとき」
字幕(私のロッカーに徳山が入ってた時)
なーこ「本当にうまぐながったんだずよ」
字幕(本当にいやだったんだから!)
なーこ「本当に」
字幕(本当に)
なーこが米さんをビンタした時はびっくりしましたw
解説ですが、ここで言う「なげられっちゃとき」は「投げる」ではなく、「捨てる」という意味の「なげる」かと思います。
「このゴミなげてけろ」=「このゴミ捨ててくれ」
名古屋だと「ほかる」っていいますよね(お風呂に入ることではない)。
「ほかる」も「投げる」感じがするのは私だけでしょうか?
そして迫真の演技は続きます。
なーこ「ほだなごど、お化け屋敷で使ってけろ!」
字幕(そんなこと お化け屋敷でやってよ!)
なーこ「ほんと、くたびっちゃ」
字幕(本当 やんなっちゃう・・・)
「くたびっちゃ」は「くたびれる」≒「やんなっちゃう」ですね。
特に字幕が欲しいほどじゃない気がするのは私が東北人だからか...
そこから先は特に解説はありませんが...
なーこ「土生ちゃんも莉菜も、ほんとうまくねぇよ」
字幕(土生ちゃんも莉菜も 本当よくないよ)
なーこ「よくねぇ」
字幕(よくない)
なーこ「うまくねぇ」
字幕(よくない)
なーこ「うまくねぇ」
字幕(よくない)
なーこ「うまくねぇ」
字幕(よくない)
米さん「なんでさ...」
なーこ「わかんねぇ」
字幕(わかんない)
なーこ「でも、おらたち」
字幕(でも私たち)
なーこ「友達だっぺ」
字幕(友達でしょ)
米さん「だって、友達じゃん」
なーこ「言ってけろ、おうちゃくもん」
字幕(言ってよ バカ!)
米さん「言ってよバカ...」
「うまくね」は前も紹介しましたが「(都合や状況が)よくない」と言う意味です。
味覚の話ではないので注意。
「友達だっぺ」の「だっぺ」は南東北~北関東で使われる方言ですね。
北東北では「だべ」が優勢です。
南東北といっても宮城県は「~すっぺし」とかは聞いても「だっぺ」は聞いたことないです。南東北でも福島の浜通りの一部地域で言われているイメージ。
なので東北弁のマネをするときに「だっぺ~」とか言われても大半の東北人にとってあまり馴染みのない方言なので注意してくださいw
今回はなーこ先生が言っているので許します()
その6
なーこ「ほれほれほれ、わらわら準備ば始めっぺ」
字幕(さあさあ 急いで準備を始めよう)
みんな、なーこ先生の言葉に号泣していましたが、
そんなに深いことは言ってないですよね(おい)
とりあえず丸く収まって第11話終了です。
2.まとめ
次回、ついに最終回。
1か月近く続いたこの解説シリーズも次回でついに完結。
その1から読んだ方は、かなり山形弁に詳しくなってきたのでは?
ドラマ本編を見てからこの記事を見ることをおすすめします!
それでは。