なーこちゃん(長沢菜々香)ファンクラブ日帰りバスツアー【妄想】参戦レポ
こんにちは。
前回、なーこちゃんこと元欅坂46長沢菜々香さんの、妄想チェキ会レポを載せましたが、今回は日帰りバスツアーになります。
アイドルとバスツアーと聞くと、元モー娘。の某氏を思い出す方が多いかと思いますが、もしも、なーこちゃんのバスツアーを企画したらどうなるか書いてみました。
前回のチェキ会は下記リンクからどうぞ。
妄想レポート
序章
チェキ会の興奮も収まらない今日この頃、いつものようになーこちゃんのファンクラブを開いたところ、サイト内で新しいイベントの発表があった。
「FC限定日帰りバスツアー」?
私は日程の確認をしないまま、参加のエントリーをしてしまった。
エントリーした後に詳細を確認する。
「日程は、7月の7日...七夕か。」
私は何か引っかかりを感じたが、スケジュール調整はなんとかなりそうだ。
「場所は関東近辺。東北ではやらないのか」
私は少し残念な気持ちになったが、彼女の活動拠点は東京なので仕方ない。
エントリーからおよそ2週間後、当選のメールが届いた。
5日以内に参加費1万9千円の振り込みが必要だそう。
私は、社会人の特権を使い、財布に入っているクレジットカードの番号を入力した。
「今回はチェキ会よりなーことお話できるかなぁ」
淡い期待を胸に、ついにツアー当日を迎えた。
朝
始発ののはやぶさで東京へ向かった。仙台から90分で東京着。
私は、足早に八重洲口へと向かった。
八重洲北口は、関東各地に行く高速バスの停留所が多く存在する。どの列がバスツアーなんだろう?と私は八重洲の大通りの大きな歩道で右往左往していたところ
「チェキ会以来ですね」
という声か聞こえ、私の前を塞いだ。
「あっ」
彼の顔を見て私はすぐに思い出した。
そう、山形のチェキ会終わりに、柱の前でつっ立って余韻に浸っていたときに話しかけてくれた信者だった。
同じなーこ単推しの信者で、彼は東京の人間だった。
私「ご無沙汰ですね」
彼「こっちですよ。」
彼は私の手を引っ張り集合場所へ連れてってくれた。
集合場所では、前回のチェキ会でも見かけた信者が何人もいた。チェキ会よりも倍率が高いバスツアーでこれだけ同じメンバーが揃うとは、何か裏があるのかと思いたくなる。
10分程待っていたら1台の大型バスがやってきた。
修学旅行で乗るような普通のバスだが、フロントガラスには
と書かれている。ちょっと恥ずかしい。
バスのドアが開き添乗員さんが降りてきた。名前を呼ばれた人からバスに乗っていく。
残念ながら、彼とは席が離れてしまったが、私は1号車の左側中央通路側の席になった。
まだ朝10時とはいえ、ジメジメとした暑さから逃れるようにバスの車内へと入った。
バスの中は冷房が効いて、汗が凶器のように冷えて風邪を引いてしまいそうな程だ。
隣の窓側に座る信者と軽く挨拶をし、出発を待つ。
5分ほど経ち「まだかなぁ」と待ちくたびれていると、左窓側の信者達から歓声が上がった。
なーこちゃんがバスに入ってきた!
教祖「おはよ~」
信者「おはよー!!!」
密閉空間だからか、山形で聞いた500人の歓声よりも騒がしく聞こえる。
教祖「ミッチーさんもきたよ」
なんということだ。あの山形のローカルタレント、ミッチーチェンもバスに乗り込んできた。
ミッチー「みなさん、アニョハセヨ!」
信者「アニョハセヨ!!!」
なぜか韓国語で挨拶をしてくるミッチーであったが、既になーこと挨拶してご機嫌だったため、私を含め信者みんなでアニョハセヨをした。
なーことミッチー、信者を乗せたバスは目的地に向けて出発した。
だが、私を含め信者達には行先がどこなのか、関東近辺としか聞いていなかったので、ミステリーツアーのようになっていた。
ここで、添乗員さんからの挨拶。
添乗員「皆様、おはようございます。」
信者「おはようございま~す!」 ミッチー「アニョハセヨ」
添乗員「本日は、長沢なな...なーこちゃんの日帰りバスツアーへお越しいただきありがとうございます。」
50代後半~60代のベテラン添乗員さんが「なーこちゃん」と言い直すのが微笑ましくて、車内に笑い声が響く。
添乗員「ここは、なーこちゃんが話して欲しいという気持ちがおありかと思いますが、今から今日の流れ・注意事項などを説明いたしますので少々お付き合いくださいませ。」
と、当日の流れと注意事項の説明があった。
残念ながら付き合ってくれた信者は半分程度であったと思う。私はその間に隣の信者と仲良くなれたので感謝している。
添乗員からの説明の後、なーこちゃんにマイクが渡されると、車内が一気に静まり返った。ミッチーの静けさとは違う張り詰めた静けさだ。
教祖「お待たせしました~改めまして、長沢菜々香です。」
鼓膜が破けるくらいの歓声が上がる。
教祖「今日は、みんな目いっぱい楽しみましょう!」
なーこちゃんが喋った後、マイクはミッチーに渡された。
ミッチー「みなさん、改めましてアニョハセヨー!!」
信者「アニョハセヨー」
さっきまでの興奮は何処へ行ったのか不安になるくらいの小さな声が上がる。
ミッチー「んで、まず、みんながらいただいたなーこちゃんへの質問コーナーをやりま~す!!」
信者「うおおおおおおおおお!!!!」
どうやら信者達の『興奮』は床に落ちていただけだったようだ。
実は、ツアーへの入金をした後に、なーこちゃんへ聞きたいことを入力してメールで送ってください。というものがあり私も2・3個ほど質問を送ったのである。
ミッチー「んでいぐよ~!なーこちゃん、NGはなしだがんね。」
教祖「えぇ~ふふっ」
今日のミッチーは輝いていた。
ミッチー「まずは...なーこちゃんの好きな食べ物を教えてください!」
えっ、なんだその当たり障りのない話は!?
散々煽っておいて、その質問はどういうことだ!!
私は「週末びっくり市」のCMを思い出し、勝手に肉食ってろと理不尽な憤りを感じた。
しかし、
教祖「うーん、最近は、ほっけの塩焼きが好きだったんですけどぉ、最近お肉にハマっていて~...」
ありふれた質問にも関わらず、信者達もまだ聞いたことのない回答を出してくれたなーこちゃんは流石であった。
ミッチー「次は...なーこちゃん、結婚してください!だそうです!!おおっ!こいづ!質問でねぇぞ!!」
信者「おおおおお!!!」
ミッチー「さぁなーこちゃん、どうですか?」
教祖「う~ん...いつかね。」
そんなことをしていたら、最初の目的地に着いた。
昼
最初の目的地は、とても関東近辺だとは思えないくらいの田舎にある公園だった。
隣の席に座ってた信者は、『いつか』なーこと結婚ができると浮足立っていた。
私は、そんな浮かれた信者と一緒に『彼』のもとへ行った。
どうやら彼も隣の席の信者と仲良くなったようだ。
ここの公園で、これからなーこを含め信者達とバーベキューをする。
既にテーブル上にバーベキューの肉や野菜が置いてある。
私と浮足と彼と彼の隣の席の人と4人でバーベキューを始めた。
隣のテーブルではミッチーが「肉(にぐ)食えるぅ~!」と大騒ぎしている。
巻き込まれた一緒の台の信者達は苦笑いが止まらない様子だった。
なーこは、各テーブルを回ってくるようだ。ワクワクしながら肉を焼いていると
教祖「どう?楽しんでる?」
なーこちゃんが我々のテーブルにやってきた。
浮足「楽しんでるよ~うふふ」
彼「すごく楽しいよ、ありがとうなーこちゃん」
教祖「ほんとー!?ありがと~」
彼の隣の席の子は、緊張で何も話せないようだった。
私「なーこちゃん、キッコーマンのウーロン茶なんて初めて見たよ」
私はペットボトルを指差して言った。相変わらず会話のキャッチボールが下手である。
教祖「そうなの?私あんま飲まないからわかんないなぁ」
こんなことを言ってもちゃんと答えてくれるなーこちゃんが、私には更に神々しく見えた。
私「ねぇ」
なーこに呼びかけた。
私「俺のこと覚えてる?リアルだっしーだよ」
自分で「リアルだっしー」と名乗るのはなかなかに恥ずかしいものである。
教祖「もちろん!山形のチェキ会来てくれたよね。あの時フィルム切れちゃって、いっぱいお話してくれてありがとう。今日も楽しんでね。」
そう言ってなーこちゃんは隣のテーブルへと去っていった。
私は浮足と一緒に浮足立ってしまった。
入れ替わりでミッチーが入ってきたが、浮足立っていたのであまり覚えていない。
食後
1時間半ほどのバーベキューを楽しんだ後に、再びバスに乗り込み移動。
この車内ではカラオケ大会が開かれた。
なーこは、けやかけでも披露した星野源の『恋』を歌ってくれた。
今回もお世辞にもキレがあるとは言えない踊りだったが、歌は前より上手くなったと思う。それはともかく、とにかく可愛かった。
なーこちゃんが歌った後は、なぜかミッチーチェンが持ち歌の『トッポギとチヂミと私』を披露した。
なーこちゃんの可愛い曲の後に
なんだこの曲は!!もう許さねぇぞ!!
と最初は憤怒していたが、
私も他の信者もチェキ会以降、ミッチーチェンに対して怒りのあまり彼の曲を聴きまくってたらしく
ミッチー「チュッキーチュキチュキチュキナンデス!!!!」
信者「チュッキーチュキチュキチュキナンデス!!!!!!」
怒りに任せて信者達が歌い・踊り出した。
私も負けじと
「チュキチュキチュキチュキチュキナンデス!!!!」
と叫んだ。
なーこちゃんも、いつも隣にミッチーがいるストレスからか。
「オモニの芋煮がチュキナンデス!!!!」
と怒り狂っていた。
バスの車内は怒り狂った信者となーこで騒然となった。
運転手が咄嗟の判断で酒々井PAに入ってくれたためこれ以上暴徒化することはなくなったが、PAに着いた後も
信者「チュキチュキチュキチュキチュキナンデス!!」
教祖「チュキチュキチュキチュキチュキナンデス!!」
と、なーこに対してチュキチュキ攻撃をする信者が絶えることはなかったし、なーこちゃんも「チュキナンデス」返しをするという訳の分からない言動をし出すようになったのでミッチーチェンは信者達の敵となり、以後のイベントでも必ず登場するようになるのであった。
ともあれ、バスはバーベキューをした公園と同じような、山と田んぼに囲まれた目的地に到着した。
目の前には『巨大迷路』という看板があった。
我々は、ミッチーによる「チュキチュキ」攻撃を受けて疲弊しているにも関わらず、この巨大迷路に入って出口を目指さなければならないらしい。
教祖「みなさ~ん!迷路は好きですか~?」
との質問に信者は口を揃えて
「チュキチュキチュキチュキチュキナンデス!!!」
と叫んだ。
ミッチー「んで、迷路さ入ってぐぞ~出れなぐなったら置いでぐがらな」
と言ってミッチーは意気揚々と迷路の入り口に入っていった。
信者となーこは、そんなミッチーに怒りを覚えて、ミッチーに向かって走りだした。
信者「このアガスケがぁ!!!」
ミッチー「なぬ?わがらねくせして すぐわがったふりする 調子コキマロがなに言ってんだ!!」
教祖「チュッキーチュキチュキチュキナンデス!!!」
なーこちゃんと叫びながらゴールを目指してひたすら走りまくった。
1時間後、
ゴール前には多くの信者が横たわっていた。もちろん私も、とても起き上がれるような状況ではなかった。
そして、一緒に走ってたはずのなーこちゃんはもういなかった。
ついた、やっとゴール...
と、か細い信者の声が私の横から聞こえてきた。
すると、
ミッチー「あぁ?調子コキマロが何言ってんだ?あ~あ、肉(にぐ)食いでェなァ」
相変わらず陽気なミッチーの声が聞こえてきた。
信者「ミッチーさん...!?」
ミッチー「ほら、おめぇらが無理して走ってらがらよぉ、おい、大丈夫が?」
信者「はい!なんとか...うぅ」
ミッチー「愛しのなーこちゃんが待ってっから、はやぐバスさ来い」
信者「は、はい!」
その時のミッチーの目は、我々信者を救おうとする紳士の目だった。
つい1時間前まで、チュッキーチュキチュキチュキナンデスと芋煮で芋煮を洗うような争いをしていた我々とミッキーが、手を繋いでバスに戻ることになるとは「週末びっくり市」程度のびっくりではない驚きである。
バスに戻るとミッチーが言っていた通り、一番前の席になーこちゃんが座っていた。
教祖「みんなおかえり~大変だったね」
なーこちゃんの笑顔に癒されるのもつかの間、急になーこちゃんの顔が真剣になった。
教祖「あのね、今までミッチーさんは、私のためにイベントの準備から私の心のサポートまで、なんでも手伝ってくれている大切な人なの。」
教祖の思いもよらない言葉に車内は騒然とした。
教祖「だから、もうこれ以上争わないで。私も、ちょっとイライラすることがあって、勝手に肉食ってろって思ったりすることもあるけど、やっぱりイベントにはいないといけない存在なんだって、思ってるから。だから、もう東京に帰るだけだけど、帰りのバスは、みんなで仲良く楽しもう、最後まで、ね。」
信者達は、教祖の言葉を信じるしかなかった。
信者A「そうだよ!ミッチーだって、イベントにはいないといけない存在だよな!」
信者B「うん!まぁたしかに、勝手に肉食ってろって思うことはあるけど、それはそれで面白いっていうか」
信者C「チュッキーチュキチュキチュキナンデス!!!」
私はそれを聞いて思わず吹き出してしまった。
ところが、それにつられて信者を始めなーこちゃんもミッチーも吹き出した。
このイベントで初めて全員が笑顔になった気がする。
帰り道
帰りのバスは本当に楽しい時間だった。
なーこちゃんに言われたのだが、あまりにも楽しい時間だったのでSNSやブログには詳細を書くことを禁止されたので、我々の胸の中にしまっておく。
本当に素晴らしい時間だった。※考えるのが面倒になったとかじゃないからね!
帰宅
仙台に着いたのは深夜だった。
チェキ会とは比べられない程、得られたものが多かった。
ヲタ仲間、肉の焼き方、そして、ミッチーとの絆である。
ほぼ一日中アクティブに動いていたので私はYouTubeで「トッポギとチヂミと私」を子守歌代わりに流して就寝するのであった。
まとめ
ミッチーチェンさん、マジでなーこイベの司会やってください。
普通にファンになっている自分がいる。なんなんだ。
なお、これらのイベント、なーこちゃん、ミッチーさんの言動全てフィクションですので、くれぐれもミッチーさんに『奇襲チュッキーチュキチュキチュキナンデス!!!』をしないようにしてくださいね。
てか、
7月7日のイベントなのに七夕ネタが一切なかった。
それでは。